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グリーンパルカフェ
カフェ講演者リンク集



グリーンパル・カフェ Vol.5  活動報告 

横浜における「田園型公園」づくり
〜里山の風景を取り込み、運営に市民が参画している舞岡公園の試み〜


<笑顔が素敵な浅羽氏>


<横浜の緑はこんなに減っている!>


<質問も積極的>


<グリーンパルは若手が大活躍>

日時: 2004年3月5日(金) 19:00-21:00
講師: 浅羽 良和氏(NPO法人よこはま里山研究所) 
参加人数: 25人
内容:

まとめ by東京農工大学 菊地 麻里さん

 「横浜」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ミナトや海ではないだろうか。だが、横浜の郊外部には、環状に緑地が残されておりそれがもう一つの横浜らしさなのである。横浜では、この緑地を拠点として、ユニークなみどりを保全する取り組みが行われている。

 そんな、取り組みの一つ、「市民の森」は、全国初の制度である。約5ha以上の山林を市が、土地所有者から貸借し、一般に開放する。その後の森の管理は、地域の市民が結成した、「市民の森愛護会」によって行われる。

 もう一つ、横浜に特徴的なのは、「舞岡公園」を代表とする「田園型公園」。この公園には、運動施設や遊具が一切なく、田園を中心とした、横浜の原風景が保全、再現されている。ここでも、主役は市民であり、公園の運営を担っている。

 このような、ユニークな取り組みが生まれてきた背景には、横浜の急激な都市化がある。過去40年の間に、横浜の緑地は約10000haから約3000haにまで減少した。こういった開発圧力がかかる中で、まとまった緑を確保しようと、市域の4分の1もの区域が市街化調整区域に設定された(丘陵地という地勢もあり)。ここが拠点となり、「市民の森」や「田園型公園」などの取り組みが生まれる。

 こういった取り組みに特徴的なのが、市民の参加だ。舞岡公園では、地域の緑の良さを発見した人達が、公園が出来る以前から活動をはじめており、その実績が行政に評価され、行政と市民両者によって公園づくりが進められた。公園完成後は、市民が運営を担い、行政側ではとても管理しきれない、20数枚もの田んぼを管理している。

 市の職員として、浅羽さんがどのように舞岡公園に関わってきたのかを示す、こんなエピソードを語ってくれた。舞岡公園の主園路は、舗装をせず、従来の土のままで、道幅も変えていない。なぜ、管理の大変な土の道のまま残すことが出来たのかというと、浅羽さんが、舗装した道は舞岡にふさわしくないというこだわりを貫いたためである。もし、これが若い担当者であれば、力に抗えず、舞岡の理念に反した工事が進められていたかもしれない。このように理念が貫けたのは、情熱だとかそういったものではなく、たんに歳をとっていたからだと、浅羽さんは照れながら語ってくれた。だが、浅羽さんが、歳をとっているという理由だけで、今の舞岡の姿があるわけではないことは確かだ。

 横浜市では、高まる開発圧力の中で多くの緑が失われたが、そのことが、反対に緑の創出へとつながった。このことは、都市の緑地の可能性を示してくれたように思う。そして、身近な緑の保全・創出に市民が加わることが出来たのは、市民の情熱もさることながら、市民と行政側が顔の見える、対等な関係を築いてきたからこそである、ということを浅羽さんの人柄にふれ感じた。講演中に流された、舞岡公園の様子をとったビデオに登場する人々の顔がいきいきとしているのが印象的である。舞岡公園に関わってきた人々の思いを辿りながら、のんびりと散歩したくなった。

   

アンケート集計結果 (回収数:16票)
 
年代別:20代・2人 30代・5人 40代・4人 50代・3人 無記入・2人 
  
性別:女性・2人 男性・13人 不明・1人 
 
 ※回収数と人数が合わないのは記入がないため



1. 今回のグリーンパル・カフェはいかがでしたか?
 1)面白かった     12
 2)普通         4
 3)つまらなかった    0
 無回答          0

2. 全体の雰囲気はいかがでしたか?

 1)良かった      12
 2)普通         4
 3)良くなかった     0
 無回答          0

3. 本日、印象に残った点がありましたら、お書きください。

・ 久しぶりに見た舞岡の風景
・ 後半の行政の話。欲を言えば、行政から離れた立場から、行政のスタンスが変わってきた足跡を舞岡に即してお話いただきたかった。自分の住んでいる川崎市に比べて、公園行政が5歩も6歩も進んでいると思います。そのあたりの「からくり」をぜひ聞きたかった。
・ こうしたイベントは雰囲気づくりがだということを感じた。
・ 肩肘はらず、たんたんと、そして芯は揺るがず。
・ 何事も継続するためにはエネルギーが必要ですが、「大変だ」と思わない工夫が見えてきました。
・ 市民の森を作り、守っていく歴史の中で、行政と市民が共に協力をして田園型公園ができたことがよく理解できた。今日聞いた話を思い出しながら舞岡公園に行ってみたいと思います。
・ カフェには初めて参加しましたが、その名のとおり気楽な雰囲気・笑いありでとてもよかったです。
・ 最後のビデオ
・ ビデオが面白かったです。
・ 浅羽さんの前の方の努力があり土地が確保され、そのバトンを浅羽さんが継ぎ、舞岡公園ができたこと
・ 仕事とは、長い長い、人と人がバトンをつないでいくものなので、今自分がやっていることも気を抜かずにあたらねばと感じました。
・ これまで理路整然と説明されることが多いのですが、実際にはいろいろな問題を解決し、妥協しながら進められます。本日は、お人柄もありますが、とても元気が出る説明でとても楽しい時間でした。

4−1.今後、このようなカフェを開催してほしいですか?

 1)開催してほしい    15
 2)開催してほしくない   0
 3)わからない       1
 無回答           0

4−2.どのような内容を取り上げてほしいですか?

・ 現場の知恵が聞ければなんでも
・ アサザプロジェクト
・ 雑木林の管理
・ 地権者との関係
・ 民間主体の公園作りについて
・ 海外事例
・ 「農」と「都」の共生について
・ 地権者・行政・市民のパートナーシップ
・ 諮問の森はとても面白い制度のようです。借地ですから運用の問題が多いと思います。その現状をお聞きしたいと思います。
・ 都市における農地や雑木林の保全に取り組んでいる人のお話をきいてみたいと思います。行政・公園プランナー・農家・土地所有者など各立場からの意見があると思いますので、関わられている多くの人の話をききたいと思います

5−1.海外の環境活動の視察交流ツアーにご関心がありますか?

 1)ある         8
 2)ない         2
 3)わからない      4
 無回答          2

5−2.そのようなツアーの内容について、ご意見・ご要望があれば、お書きください。

・ NPOが中核となった大規模街づくり

6.その他、ご感想・ご意見などご自由にお書きください。

(ア) やはり舞岡の歴史の話が聞きたかった
(イ) 現地での話も聞きたい
(ウ) 横浜市歌を一緒に歌いたかった